ミャンマー視察レポート③ 富士市で暮らすミャンマー人の家庭訪問をしてきました!バゴー編


ミャンマー視察第三弾になります。
前回に引き続き、私どもが生活をサポートさせて頂いているミャンマー人の皆さんの家庭訪問についてレポートいたします。
今回は、ヤンゴンから約70km離れた古都バゴー編となります。


古都バゴー

ミャンマーは大きく15の地域に分かれています。

バゴーはその中のひとつであるバゴー地方域の中心都市であり、人口は約22万人と言われ、ミャンマーの主要都市のひとつです。ヤンゴンからバゴーまでは車で2時間ほどです。ヤンゴン郊外の日帰り旅行にちょうど良いエリアのようです。

バゴーはペグーとも呼ばれます。過去には、モン族が建国したバゴー王朝 (1287年 – 1539年)の首都として、下ビルマの中心として栄華を誇りました。

バゴーの象徴 シュエターリャウン寝仏

今回の視察では、観光する時間はほとんどありませんでしたが、バゴーの象徴である巨大寝仏「シュエターリャウン寝仏」には行かせて頂きました。

シュエターリャウン寝仏は994年にモン族のミガディパ王によって建てられたとされ、全長55m、高さは16mあるミャンマー最古の寝仏と伝わります。背面の台座には、これまでの歴史が描かれています。

16世紀後半のバゴー王朝滅亡とともに、この寝仏の存在は忘れ去られ、やがて密林に覆われてしまいました。イギリスの植民地時代であった1880年に、鉄道敷設のために視察に来たインド人技術者により偶然発見されたそうです。

現在は大きな屋根で大切に覆われ、仏像には塗装や装飾などが施されていました。建物の中にはミャンマーの伝統工芸品等を販売しているお土産屋さんもありました。

シュエターリャウン寝仏の足の裏の模様は、美しく見ごたえがありました。
仏教詩人であった坂村真民先生は、過去の講演の中で「心はどこにあるか。それは足の裏にある」と仰っていました。「尊いのは足の裏である」という詩も残されています。
仏教の世界では、足の裏が重要視されていることを改めて理解することができました。

シュエターリャウン寝仏は、映画「ビルマの竪琴」の舞台としても知られています。私も視察中に携帯で見ましたが、とても感動しました。日本とミャンマーの歴史や関係性を知ることができました。まだ見たことがない方は、ぜひご覧頂けましたら嬉しいです。

ジンメイハンさん

毎月行っているレクリエーションの時に、いつも私たちスタッフの分まで美味しいミャンマー料理を作ってきてくれる、とても優しいジンメイハンさん。
家庭訪問の際には、お父さま、お母さまが迎えてくれました。

ジンメイハンさんのご自宅は、バゴー中心部にある多くの家が集まった場所にありました。当日は近くでお祝いのパーティをやっていたこともあり、とても賑やかなエリアだと感じました。

お父さまは仏具を作る職人さんで、ジンメイハンさんに似て背が高く、かっこいいお父さまでした。ジンメイハンさんや妹さんが子どもの頃に、二人が好きだった紫色を基調としたご自宅を自ら建てられたそうです。オリジナリティが溢れる仏壇も印象的でした。

お母さまは、とても明るい方でした。ジンメイハンさんは、子どもの頃から我慢強く努力家であったこと、日本に行く前にも海外(タイ)でしっかりと仕事を務めた経験があること等、色々と教えてくれました。

家庭訪問中に本人ともテレビ電話でつながり、とても温かい時間を過ごすことができました。

メイさん

いつも元気いっぱいで、会社の皆さんにとても可愛がられているメイさん。
家庭訪問の際には、お母さま、親戚の妹さまが迎えてくれました。

メイさんの自宅は、バゴー中心部の近くにある自然豊かな場所にありました。自宅の前には、大きなマンゴーの木があり、帰りにはマンゴーの実をその場で収穫してお土産に持たせてくれました。
お母さまは、近くの小学校で先生をやっているそうです。メイさんが日本語検定に失敗した時に、お母さまから「その程度の覚悟だったら日本に行くのはやめなさい」と反対され、メイさんはそこから奮起して勉強を頑張るようになったと、日本語学校の先生が教えてくれました。

家庭訪問中に、メイさんとテレビ電話がつながりましたが、お母さんとメイさんとの会話を聞きながら、お母さまの厳しさの中にある、大きな愛を感じることができました。私もメイさんと話をしましたが、目に涙をためながら、「私も家に帰りたい」と言っていました。日本で仕事を頑張って、必ず帰りましょう!

次回予告

ミャンマー視察第三弾レポートはいかがでしたでしょうか?
次回は、いよいよ今回の視察のメインである現地の日本語学校について紹介させて頂きます。
技能実習生や特定技能の在留資格で来日するミャンマー人が、どのような教育を受けて日本に来るのか。そして、現在、日本に来たい若者がどの程度いるのかについて、現地で見たことや聞いたことをお伝えできればと思います。
次回のレポートもご覧頂き、少しでもミャンマーのことや、富士山メソッドプロジェクトについて知ってもらえたら嬉しいです。引き続きよろしくお願いします。

是非、Facebookページに「いいね!」して更新情報をチェックしてください。

大道 和哉



メニュー