ミャンマー視察レポート① 現在のミャンマーの様子を見てきました


2023年5月、ゴールデンウィークを利用してミャンマーへと視察に行ってきました。

今回の視察の目的は、日本に人材を送ってくれている現地の日本語学校を見学し、信頼関係を深め、今後の展開について意見交換を行うことでした。また、時間の許す限り、富士市で働いてくれているミャンマー人の皆さんのご家庭を訪問させて頂きました。

数回に分けて視察レポートを掲載してまいります。このレポートを通して、皆さまに少しでもミャンマーや富士山メソッドプロジェクトのことについて、知ってもらえたら嬉しく思います。

第1弾は、ミャンマーまでの道のりや、現在の情勢についてお伝えします。


ミャンマーへの渡航ルートと所要時間

2023年5月1日時点では、日本からミャンマーへの直行便はありません。タイ(バンコク)、シンガポール、韓国のいずれかを経由することになります。
渡航時間が最も短いのがバンコク経由とのことでしたので、中部国際空港からバンコク経由でミャンマーに入国することにしました。

実際の出発・到着時間

11:00 中部国際空港出発
15:00 バンコク(スワンナプーム国際空港)到着
17:05    バンコク(スワンナプーム国際空港)出発
18:00    ヤンゴン(ヤンゴン国際空港)

到着時間は現地時間です。日本とミャンマーの時差はマイナス2時間30分あります。つまり、ヤンゴンに到着したのは日本時間で20時30分となり、中部国際空港出発からヤンゴン国際空港到着までの移動時間だけで約9時間30分かかりました。

バンコクからヤンゴンまでは、タイ・スマイルというタイの航空会社の飛行機でした。離陸後すぐに食事の提供があり、食事が終わると着陸態勢に入るような感じで、気がついたらミャンマーに到着していました。

ヤンゴン国際空港の様子

到着後は30分程の入国審査がありました。現在、ヤンゴン国際空港は、利用者以外は空港に入ることができず、空港内は人が少なくて静かでした。しかし、空港の玄関を出た瞬間、たくさんの人達が入口を囲んでいました。家族やお客様等を迎えに来ている人もいましたが、入国した人たちに向けてサービスを提供しようとしている人もたくさんいるように感じました。5月のヤンゴンの日中の気温は40℃近いこともあり、空港の玄関を出た瞬間に感じたミャンマーの熱気はとても印象に残っています。

空港からホテルまで

ヤンゴン国際空港から宿泊先のホテルまでは車で送って頂きました。空港からヤンゴン中心部であるダウンタウンまでは40分程度でした。朝や夕方の混雑時には1時間以上かかることもあるとのことです。

移動の途中にレストランで夕食を済ませたので、ホテルにチェックインしたのは現地時間21時頃でした。日本時間では23時30分となります。
丸1日かけて、日本の自宅からヤンゴンの宿泊先のホテルまで移動したという感じでした。

ミャンマーへの入国手続き

2023年5月時点、ミャンマーへ入国するには以下の条件を満たす必要があります。

  1. 有効なビザを取得していること。
  2. 到着14日以上前にワクチン接種を完了していること。
  3. 国営保険会社の保険に加入していること

これらを証明する書類は、全ての空港で確認されました。パスポートとセットですぐに提示できるようにしておく必要があります。

私たちはビジネスビザで入国しましたが、空港や現地で日本人を見かけることはありませんでした。現在ミャンマーでは、バガンやインレーといった主要観光地は、ほぼ制限なく観光することができるとのことです。しかし、国の情勢が不安定な中、ミャンマーに観光で訪れる人は少ないのだと思います。実際に視察する中でも、休業しているホテル、レストラン、お土産屋さん等がありました。

現地の様子、情勢

ミャンマーは内戦が続いていることから、到着前は現地の治安を心配していましたが、ヤンゴンは落ち着いている様子でした。ミャンマー人が大切にしている仏塔(パゴダ)の周りには、多くの出店が出て賑わっている様子を見ることができ、私の目からはいつも通りの生活をしているように映りました。

ヤンゴンのダウンタウンは、イギリス統治下である1852年の都市計画により建設されており、ヤンゴン川から北部に碁盤目状に広がっています。ホテル、お寺、お店等がたくさん並んでおり、気温がもう少し低ければ、ゆっくりと散歩を楽しみたいと思えるような素晴らしい街並みでした。

ヤンゴンへの人口集中と計画停電

現地のガイドさんの話によると、2021年のクーデター以降、地方では内戦が続いており、安全なヤンゴンへの移住が急速に進んでいるとのことでした。人口増加に伴う要因もあるのか、ヤンゴンでは電力供給が間に合わず、計画停電が続いているとのことでした。ホテルの部屋は大丈夫(停電するとすぐに電力が切り替わる)でしたが、レストランで食事をしている間に停電してしまうこともありました。ミャンマー人にとっては、それが日常のようです。

そのような要因もあり、夜のヤンゴンの街はやや暗い印象でした。ガイドさんからも、夜の時間帯は出歩かずに、明るくなってから出歩くことを勧められました。

ミャンマーの言葉

ミャンマーの公用語はビルマ語です。ホテルや外国人向けのお土産屋さんでは英語が通じますが、通じない場所も多くあります。もちろん日本語は通じません。
私たちの視察には、終日通訳さんが同行してくれたので会話に困ることはありませんでしたが、それでもGoogle翻訳アプリにとても助けられました。

次回予告

第一弾のミャンマー視察レポートはいかがでしたでしょうか?
いよいよ、第二弾からは、ヤンゴンにある日本語学校や、富士市で働いてくれている皆さんの実家を訪問した際の様子について紹介してまいります。
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大道 和哉



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