ミャンマー視察レポート② 富士市で暮らすミャンマー人の家庭訪問をしてきました!ヤンゴン編


ミャンマー視察レポート第二弾になります。
今回の視察では、富士市内で働き、私どもが生活をサポートさせて頂いているミャンマー人の皆さんのご実家に訪問させて頂きました。
家庭訪問を通して、いつもレクリエーションで一緒に遊んでいる皆さんが、どんな環境で育ったのかを知ることができました。また、ご家族の皆様との会話を通して、ご本人が日本に来た理由や、それを支える両親の思いを理解することができました。

まずは、ミャンマーの最大都市であるヤンゴンでの4軒の家庭訪問について、ご紹介いたします。


サンディさん

洋服をつくるのが大好きで将来はデザイナーを目指している、笑顔が素敵なサンディさん。
家庭訪問の際には、お父さま、お母さま、お兄さま、妹さまが迎えてくれました。

お父さまは木材販売の仕事をしているそうで、ご自宅はお父さまが自分で建てられたそうです。お母さまは、「サンディさんは子どもの頃から元気で活動的な子だった。」「ミャンマーにいる頃は時間があればミシンで服を作っていた」と、色々と教えてくれました。そして、サンディさんが使っていたミシンを見せてくれました。ミシンや周りのレイアウトはサンディさんがいた頃のままでした。いつ帰ってきても良いようにとの親心を感じました。

ご兄弟も日本で頑張るサンディさんに刺激を受けているようです。お兄さんは近いうちに海外に行く予定で、妹さんも「もう少し大きくなったら自分も行ってみたい」と話してくれました。

ヌさん

ミャンマーでの仕事経験が豊富で、いつもお洒落で後輩の面倒見がいいヌさん。
家庭訪問の際には、お母さま、お姉さま、親戚の妹さまが迎えてくれました。

お姉さまはヌさんに似て明るく、妹であるヌさんのことを色々と教えてくれました。ヌさんは幼い頃から活動的で、日本に来る前は、ミャンマーで営業マンとして頑張っていたそうです。年が少し離れていることもあり、ヌさんのことがとても可愛いのだと思います。私たちの訪問を楽しみにしてくれていたようで、仕事を調整し、ミャンマーのおやつを振る舞ってくれました。

お母さまは静かな方でした。ヌさんからお預かりした鎌倉大仏の置物をお渡しすると、そっと仏壇に置き、手を合わせて祈られていました。その表情や態度から、日本で暮らすヌさんの身を案じている様子がひしひしと伝わってきました。

カインさん

日本の言葉、文化、仕事、ファッション等、色々なものに興味を持ち、熱心に勉強しているカインさん。家庭訪問の際には、お母さま、お姉さま(お子さまも一緒に)が迎えてくれました。

カインさんのご実家は、玄関を入ると庭があり、敷地内にお店もありました。お店はお姉さまご夫婦が切り盛りされており、お米等を販売しているとのことでした。

お母さまは、「カインさんは幼いころから賢い子だった。お年寄りや年下の面倒もよく見ていたから、介護の仕事は合っていると思う」、「集団生活ができるか不安に思っていたが、同じアパートに住んでいるスさんと仲良くやっているようで安心した」等、色々と語ってくれました。幼い頃のカインさんの写真もたくさん見せてくれました。

帰り際に、庭で見慣れないものを発見したので、質問をしたところ「タナカの木」だと教えてくれました。タナカはミャンマーの伝統的な自然化粧品で、ほとんどの女性が「タナカ」を塗っていると言われるほどポピュラーなものです。今回の視察でお会いした女性の中にも、頬にタナカを塗られている方がたくさんいました。日本でもお休みの日には、多くのミャンマー人女性がタナカを塗っています。

しかし、このように自分で木を擦りおろし、水を加えて「タナカ」をつくっていることは知りませんでした。カインさんのご実家の庭で学ばせて頂きました!

ウィンさん

いつも日本語でたくさん話をしてくれて、周囲を気遣い、みんなを明るく盛り上げてくれるウィンさん。家庭訪問の際には、お母さま、お姉さま(お子さまも一緒に)、親戚の妹さまが迎えてくれました。

ウィンさんのご実家は、ヤンゴン川沿いにある「ボータタウン・パヤー」という2,500年以上の歴史がある大きな仏塔の近くにありました。お姉さまは、ウィンさんに勝るとも劣らない程に元気な方で、ボータタウン・パヤーの前の屋台でジュースを売っていました。

ウィンさんは、「日本で頑張って働いて、いつか姉のジュース屋さんを建ててあげたい」と常々語っており、夢を実現させてほしいと強く思いました。お姉さまが、その場でつくってくれたサトウキビジュースはさっぱりしながらも、程よく自然な甘さがあり、とても美味しかったです。

お母さまは静かな方でした。終始笑顔で私たちの話をよく頷きながら聞いてくれました。

次回予告

第二弾のミャンマー視察レポートはいかがでしたでしょうか?
次回は、ヤンゴンから約70km離れたバゴーでの家庭訪問について紹介をさせて頂きます。バゴーは、マンダレーやバガンと並ぶ古都で、ヤンゴンとは異なる魅力を持つ街です。
次回のレポートもご覧頂き、少しでもミャンマーのことや、富士山メソッドプロジェクトについて知ってもらえたら嬉しいです。引き続きよろしくお願いします。

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大道 和哉



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