スリランカ視察レポート①~現在のスリランカの様子を見てきました~

2024年6月22日~6月28日の期間で、スリランカへ視察に行ってきました。
現地視察担当の大道桂三より、2回に分けて視察レポートを投稿させていただきます。 今回は【現在のスリランカの様子】をテーマにブログ投稿いたします。

1.スリランカ視察の目的

今回は以下2つの実施のために、スリランカへ視察に行かせていただきました。

日本に人材を送り出している、スリランカの日本語学校を視察すること。

外国人材の受入先を開拓するため、人材を送り出している日本語学校を視察しました。
現場の状況を直接見て、学校の先生方と様々な意見交換をさせて頂きました。現地を訪れたことで、心の距離が近づいたように感じました。

富士市で働いているスリランカ人のご家庭を訪問すること。

今年の4月から2名のスリランカ人の技能実習生が富士市で働いており、当社にて生活のサポートを担当しております。富士山メソッドプロジェクトのスローガンは「富士山の麓でみんなが幸せになる!」ことです。
ご縁を頂いたスリランカの技能実習生の2人が生まれた家や家族のことを知ることで、少しでも深いコミュニケーションやサポートができるのではと考え、送り出し機関様やご家族の皆さまのご協力のもと、家庭訪問をさせて頂きました。

2.スリランカはどこにあるのか

 スリランカはインドの南東にある島国で、正式名称は「スリランカ民主社会主義共和国」です。

スリランカの基本情報

国土面積:6.6万k㎡(北海道の約0.8倍)
首都:スリジャヤワルダナプラコッテ
人口:2,218万人(2022年時点)
宗教:仏教(70%),ヒンドゥー教(13%),イスラム教(10%),キリスト教(7%)
特産品:紅茶(セイロンティー),宝石(ルビー等)など

3.スリランカへの渡航ルートと所要時間

日本からスリランカへの直行便があります。成田空港から週4便(毎週日・月・木・土)で運航しており、私どもは土曜日の便に搭乗しスリランカに入国いたしました。

実際の出発・到着時間

11:35 成田空港出発

17:25 コロンボ(バンダラナイケ国際空港)到着

到着時間は現地時間となります。日本とスリランカの時差はマイナス3時間30分です。スリランカへ到着した時間は日本時間ですと20時55分となります。飛行機での移動時間は成田空港からバンダラナイケ国際空港まで9時間20分かかりました。

移動中は機内食が2回提供されました。また各席にモニター設備があり、映画やドラマ鑑賞などもあり、長時間の移動ですがあまり長いと感じずにスリランカに到着しました。

バンダラナイケ国際空港の様子

空港到着後は5分程度の入国審査がありました。空港内は私が搭乗した飛行機の方達を除いてはあまり人がいなく静かでした。
空港を出ますと、空港前で送迎レーンがあり、多くの車が待機していました。スリランカではサイズの大きい日本車(ハイエースなど)に乗っている人が多くいました。

空港からホテルまで

バンダラナイケ国際空港から宿泊先のホテルまでは車で送っていただきました。空港からコロンボ市内にあるホテルまでの移動時間は50分程かかりました。
道路は日本と同じく左側通行で、道路の作りも特に東名高速道路は日本と同じようなつくりでした。

4.スリランカへの入国手続き

日本国籍の方がスリランカに渡航する場合、渡航目的に沿った査証またはe-Visa(オンラインビザ)の取得が必要となります。
私はe-Visaを取得しました。e-Visaは観光等の目的でスリランカに渡航される方に対して、オンライン上で査証申請を実施し、査証発給承認を取得する制度です。

申請時には、パスポートとクレジットカードを用意いただくと申請がスムーズに進みます。
申請入力は約15分で完了し、翌日には査証がメールにて送付されました。 入国の際は、メールで送付された査証を印刷した紙とパスポートを提出することで入国が可能となります。

5.現地の様子、情勢

スリランカは2022年4月の財政破綻あり、到着前は現地の様子を心配していましたが、落ち着いている様子でした。コロンボ市内のスーパーマーケットやショッピングモールにも多くの方が買い物に訪れており、賑わいを感じました。

スリランカ料理はカレーにライス・パン・麺を組み合わせて食べることが多かったです。 味付けも辛くなく美味しく、視察期間の間は食事で困ることはありませんでした。

コロンボ市内はホテルやオフィスビルが多く、日中は電車やバスを利用し通勤される方が多く、特に朝と夕方はとても混みあっており、日本の通勤ラッシュと似ていました。

気候は現在の日本と同じく、頻繁に雨が降る梅雨の時期でしたので、蒸し暑かったです。気温は日中になると30℃前後まで上がり、日本の梅雨の時期と同じような暑さでした。

財政破綻による物価高騰

2022年4月の財政破綻以降、現地のガイドさんの話によると、給与額は破綻後も大きな変化はないが、食料などの日用品の価格が高騰したとのことでした。現在は回復傾向にあるそうですが、価格の高騰により破綻後は夫婦で共働きする家族世帯が増加してきたとのことでした。

スリランカの賃金状況

スリランカはルピーという通貨を使用します。100ルピーは日本ですと約50円の価値となります。
現地のガイドさんの話によると、スリランカ人の新卒月収が50,000~70,000ルピー(日本円で25,000~35,000円)で、公務員や医師となると100,000~150,000ルピー(日本円で50,000~75,000円)とのことでした。

現状の国政の影響もあり、出稼ぎを目的に海外で労働を希望する若者が増加しているそうです。その中でも日本が人気で、日本は技能実習や特定技能などの在留資格制度があり、他国よりもビザが取得しやすいため、他国に比べ日本を希望する方が多いそうです。

スリランカの言葉

スリランカの公用語はシンハラ語とタミル語です。またほとんどのスリランカ人の方が英語でも会話ができ、外国人向けにほとんどのホテルやお土産屋さんなどではメニューも英語表記されていました。

現地視察では通訳さんが同行していただき会話を行いましたが、ホテルやお土産屋さんでの簡単な会話は翻訳アプリを使用し英語でコミュニケーションを取りました。

6.次回予告

次回はスリランカの日本語学校の現状と、家庭訪問の様子について紹介いたします。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。

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