私たちの取り組み
静岡鉄道を使い、自分たちで計画したルートで静岡散策に行ってきました!~外国人の皆さんと一緒に~
富士山メソッドプロジェクトでは、毎月レクリエーションを実施しています。
レクリエーションは、働く外国人の皆さんが、楽しみながら日本・富士市の文化を知り、地域の皆様と交流することができるようなオリジナルのプログラムを企画しています。
今月のレクリエーションは、総勢35名が参加し、グループごと作成した計画で静岡市内の散策を行いました。
サポートスタッフの塩川より、当日の様子を報告させていただきます。

今回のレクリエーションを行うことになった経緯
今回のレクリエーションは、当プロジェクトで毎月2回実施している日本語教室とコラボレーションした企画として実施しました。
きっかけは、今年の初めに日本語講師の先生方と行った新年会で、「普段オンラインで実施している日本語教室を、対面でも行ってみたい」というお声をいただいたことでした。
対面で実施する日本語教室となりますので、日本語の学びだけでなく、人との交流を通して楽しさも感じてもらえる内容になるよう、以下の3つのテーマを持ちレクリエーションを行いました。
① 実習生と日本語講師の先生方との信頼関係を深めること
② 日本での生活に活かせる日本語・マナー・ルールを、楽しみながら学ぶこと ③ 実習生自身が生活している静岡県の魅力を発見してもらうこと
③ 実習生自身が生活している静岡県の魅力を発見してもらうこと
ツアー計画の様子
今回のレクリエーション内容はグループに分かれての静岡鉄道を活用した静岡散策になります。ただの静岡散策だけでなく、グループ対抗でのフォトコンテストも企画いたしました。
レクリエーション当日の静岡散策に向けて、11月の日本語教室の時間を活用させていただき、グループごとにチーム名を決め、「しずおかさんさくけいかくしーと」を作成していただきました。


シート作成にあたり、静岡鉄道様のホームページに掲載されている「静岡鉄道沿線ガイドブック」を使用し、外国人の皆さんに行きたい場所を選んでいただきました。
ガイドブックを見ながら、「駿府城公園はどのような場所ですか?」や「静岡浅間神社にはどんな神様がいますか?」と、行き先に関する質問を日本語講師の先生方へ楽しそうにしている様子がとても印象的でした。
当日の様子
はじめの会
はじめの会では、今回ご参加いただいた日本語講師の吉本先生、出野先生のご紹介とあわせて、静岡市散策のルールやフォトコンテストの説明を行いました。
皆さん、はじめの会の前から今日行く場所や他チームがどこに行くのかなどの話をしており、良い雰囲気の中でレクリエーションを始めることが出来ました。

先生のご紹介、ルール、フォトコンテスト説明の後はグループごとチームの写真撮影を行いました。
各グループのチーム名とチーム名の由来、散策を行ったメンバーをご紹介させていただきます。

チーム名: チームオレンジNo,1桜えび
外国人の皆さんが知っている静岡県の特産物である「オレンジ」と「桜えび」、そして「フォトコンテストを行うなら1番を目指す」という思いから、このチーム名を決定しました。

チーム名:チームDENO
日本語講師の出野先生へのリスペクトから、チーム名に出野先生の名前をつけることになりました。
(本当はシート作成に時間がかかってしまい、チーム名を決めるところまでできませんでした。)

チーム名:チームさくらもり
外国人の皆さんが好きな言葉として「桜」と「森」の2つがでましたので、2つの言葉を合体させたチーム名となりました。
静岡市内 散策
チームごと日本語教室で作成したシートに沿って静岡散策を行いました。皆さんチーム名で決めた計画ということもあり、日本語講師の先生方の説明を熱心に聞いていました。またフォトコンテストの写真を撮影したりと、終始楽しそうに散策をしていました。


特に城は人気が高く、駿府城公園はすべてのチームが向かい、公園で全チームが合流する場面がありました。
フォトコンテスト
静岡散策後は、各チームが撮影したベストショットを発表し、フォトコンテストを行いました。皆さん「自分たちの計画したルートでたくさんいい写真が取れました」と喜んでいました。
順位決定は自分が所属していないチームで「1番良かった写真」に手をあげる方法で行い、3チーム僅差でしたが順位を決定しました。 順位決定後は、順位に納得いかないと自分たちの作品について熱心に紹介している姿がとても印象的でした。
第1位:チームDENO

第2位:チームオレンジ桜えびNo,1

第3位:チームさくらもり

おわりの会
おわりの会では、各チームから1人ずつ、今回のレクリエーションの感想をいただきました。 各チームから「良い写真がたくさん撮れた」「普段は乗る機会の少ない電車に乗ることが出来てとても楽しかった」「自分たちで計画したルートを実際に行けて楽しかった」といった前向きな声が多くありました。

レクリエーションを終えて
今回のレクリエーションはこれまでと違い、レクリエーション当日の内容をグループごとに計画することから実施しました。
日本語を使って自分たちで話し合って行き先を決めたり、日本語で書いてある資料を自分たちで調べたり、自分達で計画を立てることにより、いつも以上に外国人の皆さんにレクリエーションに対して“興味・関心”が表れていたように感じました。
実際に静岡散策では、日本語講師の先生や本プロジェクトスタッフからの説明に対して積極的に質問したり、次の目的地に向かう間にスマホで調べたりと、レクリエーションを主体的に取り組む姿が多く見ることができました。
今回のレクリエーションでは、ミャンマー・スリランカ・インドネシア・日本と4か国の国籍の方が参加いただきました。別の国籍の方とコミュニケーションは取るときは自然と日本語で話すことが必要になり、レクリエーションの実施が「日本語で話す」良いきっかけになることも実感しました。
今回のように、参加してくださる皆さんが「来てよかった」「楽しかった」「勉強になった」と感じていただけるようなレクリエーションを、今後も企画し、運営・実施していきたいと思います。
塩川 好輝

