私たちの取り組み
登呂遺跡博物館で弥生時代の生活を体験してきました!~外国人の皆さんと一緒に~
富士山メソッドプロジェクトでは、毎月レクリエーションを実施しています。
レクリエーションは、働く外国人の皆さんが、楽しみながら日本・富士市の文化を知り、地域の皆様と交流することができるようなオリジナルのプログラムを企画しています。
今月のレクリエーションは、総勢37名が参加しました。
サポートスタッフの塩川より、当日の様子を報告させていただきます。

登呂遺跡博物館見学となった経緯
今回のレクリエーションは、当初は弊社の活動にご協力いただいている岩崎さんの畑で、毎年恒例となっている「芋掘り体験」を行う予定で準備を進めていました。
しかし、開催予定日の天候が雨天となったため、雨天でも屋内でレクリエーションが実施できる場所として、日本の歴史や文化について学ぶことができる「登呂遺跡博物館」に行くことになりました。
当日の様子
はじめの会
普段は仕事でなかなか会うことができない皆さんですが、久しぶりの再会をとても喜んでおり、はじめの会が始まる前から会話が弾んでいました。
明るく楽しい雰囲気の中で、レクリエーションをスタートすることができました。
はじめの会では、まず「今日来た場所の名前は何でしょうか」などの登呂遺跡に関する簡単なクイズをアイスブレイクとして行いました。
皆さんの中には事前にレクリエーションの案内資料を読んできてくれ正解を答える方もいました。

博物館見学・体験
館内では専属ガイドの方が付き添ってくださり、登呂遺跡の歴史や弥生時代の人々の暮らしについて、丁寧に説明してくださいました。
外国人の皆さんは真剣な表情で説明に耳を傾けて聞いている姿が見られました。
特に「登呂遺跡には今から2000年前に使っていた建物や道具があります。」という説明に対して「ここにある道具は今もまだ綺麗に残っていますね」と驚いた表情をしている姿が印象的でした。


体験ブースでは、皆さん積極的に道具や生活体験に触れており、特に「火起こし体験」と「田植え体験」が人気でした。
また、「自分の国でも田植えをしたことがあります!」と、自国の文化と重ねて話す方もおり、国籍を超えて交流が生まれていることを感じました。

昼食の様子
「芋掘り体験」をご準備頂いておりました岩崎さんからお弁当の差し入れをいただき、登呂遺跡の広場で昼食を食べました。
それぞれが好きなお弁当を手に取り、仲間同士で楽しく会話をしながら昼食をとることが出来ました。
昼食後には岩崎さんが手作りのスイートポテトを用意してくださり、スイートポテトをかけたじゃんけん大会も行いました。
勝ち負けに一喜一憂しながら、盛り上がる皆さんの姿がとても印象的でした。

おわりの会
おわりの会では、各会社から代表で1人ずつ今回のレクリエーションの感想を発表していただきました。
多くの方が「田植え体験」や「住居」について触れていました。「日本でも自分の国と同じように田植えができて、とても楽しかったです」や「日本も昔はミャンマーと似たような建物を使っていたことを知って驚きました」などの感想が印象的でした。
また、今回のレクリエーションから富士山メソッドプロジェクトに再加入された外国人の方からは「こうして全員で集まって交流できる場があることは、当たり前ではない」と話をされていました。
改めてレクリエーションが、外国人の皆さんにとって貴重な機会であることを感じました。
おわりの会の最後には、岩崎さんから空心菜や唐辛子、さつまいもなどの野菜をいただきました。「今日の夕食に使います!」と話す方もいて、外国人の皆さんがとても喜んでいました。
レクリエーションを終えて
今年は残念ながら雨天により、毎年恒例の「芋堀り体験」は実施できませんでした。
しかし、登呂遺跡博物館での見学や体験を通して、外国人の皆さん同士の関係がより深まったように感じています。
今回のレクリエーションは「登呂遺跡で日本の歴史を勉強・体験する」をテーマに実施しました。
しかし、国の垣根を越えて、日本の歴史や文化を学ぶだけでなく、自国の文化や生活と重ね合わせながら意見を交わす場面も多く見られました。
「自分の国にもこんな建物があります」「畑ではこんな作物を育てています」といった会話が外国人の皆さん同士で行われ、国籍を超えてお互いの文化を日本語で紹介し合う様子がとても印象的でした。
また、私自身も登呂遺跡の見学をきっかけに、外国人の皆さんと「インドネシアやミャンマーでも同じような物があります。」などのコミュニケーションが取れ、交流を深めることが出来ました。
今後のレクリエーションでも、参加してくださる皆さんが「来てよかった」「また頑張ろう」と思っていただけるような内容を企画し運営、実施していきたいと思います。
塩川 好輝

