私たちの取り組み
技能実習生の入社オリエンテーションレポート
7月下旬から8月上旬にかけて、インドネシアから7名(3社)の技能実習生が入国しました。約1ヶ月間の富士市開催した入国後講習を終えて、それぞれの受入企業様に入社しました。
全ての受入企業様で、技能実習生を温かく迎えてくれました。今回は3社それぞれの入社当日のオリエンテーションの様子を紹介させて頂きます。
社会福祉法人誠信会
誠信会様は、1958年の狩野川台風(静岡県伊豆半島で約930名の死者・行方不明者)で孤児となった子どもたちを笑顔にしたいという想いから、「子ども達が幸せに過ごせる社会」を目指し、富士市玉泉寺の境内に児童養護施設を設立されました。
その後、地域における高齢者・障がい者福祉などさまざまな課題に応えるため、「ふくしの里」づくりを掲げ、児童・障害・介護の分野にわたる総合福祉サービスを展開されています。

誠信会様では、男性2名の技能実習生を受け入れていただきました。
入社当日は理事長をはじめ、実習生と関わる多くの職員の方が参加され、入社セレモニーを実施しました。先輩として勤務しているミャンマー出身の技能実習生2名からも、日本語で温かい歓迎の言葉をいただきました。
その後、通訳を交えて雇用契約や社内ルールの説明を行い、午後からはさっそくOJT研修がスタートしました。 入社当日のはじめは緊張した様子だった実習生の2人も、セレモニーを通じて表情が和らぎ、自然に職員の方々と打ち解けながら勤務を始めることができました。


株式会社ナナミ
ナナミ様は、1958年に設立された教育・保育施設やオフィス環境づくりを支える専門メーカーです。
全国の幼稚園・保育園・学校・企業向けに、木製家具・遊具・什器・化成品などを企画から製造まで一貫して対応。お客様の「こうしたい」を形にする企業として、長年信頼を築かれています。
また、海外製造拠点も含めた安定供給体制を確立し、新素材開発やデザイン性の高い製品づくりにも注力されています。環境に配慮した製造と地域連携を通じて、「未来の教育と働く環境を支える企業」として成長を続けています。

ナナミ様では、男性3名の技能実習生を受け入れていただきました。
入社当日は、午前中に安全教育などの座学研修を行い、午後には本社併設の工場を見学し、研修最後には、質疑応答の時間も設けていただきました。
質疑応答では、勤務に関する内容から、実際の現場作業に関する内容まで実習生様が疑問に思ったことを質問し、丁寧に工場長よりご回答いただきました。
ナナミ様の実習生の職種は木材加工になります。工場見学では、職人の皆さんが高度な技術で木材を加工する姿に感銘を受け、「自分も早く技術を身につけたい」と目を輝かせていました。
工場長からも「日々の積み重ねが技術の上達につながる」とのお話があり、3名とも真剣な表情で耳を傾けていました。
入社初日以降は、約1カ月研修期間として基礎的な作業を行い、3名とも木材加工の作業を必死に取り組んでいました。


駿河重機建設株式会社
駿河重機建設様は、1981年に設立された企業です。
重機土工・土木工事を中心に、解体工事、建築工事、産業廃棄物収集運搬、重機リース、林業など多岐にわたる事業を展開されています。
地域に根ざし、静岡県蒲原地域を中心にインフラ整備や地域再生に貢献され、確かな技術力と豊富な経験に加え、ICT技術の導入や環境保全活動にも取り組むなど、「地域に貢献するまちづくり企業」として地域の未来を支えています。

駿河重機建設様では、男性2名の技能実習生を受け入れていただきました。
入社当日は現場作業がスタートしていたため、別日に入社セレモニーを実施しました。社長から歓迎のお言葉と入社辞令が手渡され、2名とも新たな気持ちで業務に臨む姿が印象的でした。
また月1回の安全衛生委員会にも参加し、事故防止のための注意喚起や確認事項を真剣に聞いていました。
自己紹介の場では、日本語で「おにぎりのツナマヨが美味しい」「日本の夏はインドネシアよりも暑い」など、ユーモアを交えて日本で感じたことを発表し、社員の皆さんの笑顔を誘っていました。


おわりに
今回入社オリエンテーションに同席させていただき、企業様ごとに丁寧で温かい受け入れをして下さったことに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
遠くインドネシアから来日した技能実習生の皆さんをリスペクトし、しっかりと受入をしなくてはならないという責任感を強く感じました。
また、工場や職場の見学を通し、従業員様の作業の奥深さや繊細さ、そして高度な技術が必要であることを実感しました。一見当たり前のように行われている業務の1つ1つが、日々の積み重ねによって、身につけられた技能であることを学ばせて頂きました。
在留資格「技能実習」の目的は、日本で技能を修得し、その技術を母国の発展に活かすことにあります。今回入社した実習生の皆さんにも、業務を通じて多くの技術を身につけ、そして企業の一員として充実した日々を過ごしてほしいと願っています。
私たち監理団体としても、技能実習生の皆さんと企業様の双方が安心して技能実習を進められるよう、引き続き全力でサポートしてまいります。
大道 桂三

